どうしよう、どうすればいい?でもとりあえず。

これだけは守れ!

First 髪をきちんと整えましょう

 数々のセミナーに参加しているうちに感じたことである。髪がボサボサの奴はなんとも頭が悪そうで切れ者っぽくない。そんな姿勢で面接に突入したらエライことになるのは目に見えている。人材が不足している会社は幹部候補生ばかりを取るわけには行かない。有名な噂にこういうのがある。

 「あれがお前たちの下で働く兵隊だ。」と、人事課長が彼らを振り返って言った。彼らとは入社試験を優秀な成績で突破したエリートたちである。彼らは研修施設の屋上に集められていた。中庭のグラウンドでは「兵隊」がランニングをしている。いかにも平々凡々とした「兵隊」達だ。


Second 読む人の気持ちになろう

 活動をしていると多くの戦友たちと出会うことになる。隣の人の履歴書がちらと見えたりもする。「あれ、字が小さい。」「おや、鉛筆書き。」

 私は履歴書は必ず万年筆で書くようにしている。万年筆といっても使い捨ての二百円そこそこのやつである。少し前まではハイブリッドボールペンを使っていたのだが、どうも万年筆のほうが字がきれいに見えるようだ(私は字が汚い(^^;))。さらに力を込めてでかい字で書く。これでだいぶ見やすい履歴書になる。

 次は内容だ。なにぶん私が志望していた業界はとりわけ書類選考が厳しい。とにかく「会って話しがしたい!」と思わせなくてはならない。それにはぱっと読んだだけで中身が見えてしまうようなことは書いてはいけない。思わせぶりに書くのだ。でもあんまり狙いすぎるとその狙いが透けて見えてしまう。バランスが難しい。ああ!、勉強あるのみですな...


Third とにかくゆっくり話そう

 気がつくと早口になっているものである。特に心底行きたい企業の面接や、遅刻しそうになったり忘れ物をしたりといった際には要注意である。ゆっくり話すと言うことは相手にとって聞きやすいだけではなく、自分の考えをまとめながら言葉にすることができる。早口であるとあっという間に訳の分からないことを口走ってしまうことが多い。そしてフォローに四苦八苦するのである。ゆっくりゆっくり話そう。少し考えて物を言う人間と、レスポンスを急ぐあまりに適当なことを言う人間、あなたならどちらを採用しますか? ただ、企業研究や自己分析が甘い場合はそれ以前の問題ね。

Fourth 画竜点睛を忘れずに

 面接も進み、いよいよ最終面接。いや最終面接が実質上の内定につながっている企業も多いから、その前の段階でも良い。鋭いツッコミをかわしつつ、なんとか無事に面接を終える。「ふう。あとは人事を尽くして天命を待つのみ!」と、のんびりと帰宅して寝る。ん、ちょっと待ってくれ、まだ人事を尽くしていないぞ。お礼状を書くのだ!!それも速達で!!!最終にもなれば抜きん出るのが難しくなってくる。最後まで気を抜いてはいけない。ま、そんな小細工せんでも受かる人は受かるんだけど...

Fifth 何のための面接か

 マスコミを受ける人は大抵の人がテレビ局も受ける。そのテレビ局の一次面接はとにかく規模がでかい。一気に何百人もの人間をベルトコンベアーよろしく合理的に面接するのだ。そんなところで「ドラマがやりたくてなんちゃら」と言って向こうが乗って来なかったらもうお終いである。それを決めるのはまずもって志望書なのだ。とにかく記憶に残らなくてはどうしようもない。それがそこの段階で求められている能力なのだ。普通の面接のつもりで行くと悲惨なことになる。服装でもいい、言動でもいい、ボケでもいい、面接官を驚かせばこっちのものだ。ちなみにこれは東京キー局一次面接での話。では二次、最終ではどうすればいいか、もうお分かりでしょう。

Sixth 「おっさん社会」とは

 最終面接では大抵の場合、最後は社長を筆頭とする役員達を相手にすることになる。その場に居るのはいわゆる「おっさん」達だけだろう。一次面接の時から徐々に年齢が上がっていくのが普通である。おっさんに好かれないことにはどうにもならないのが現実なのだ。自分を曲げなくてはいけない時もあるかもしれない。受験している会社に入りたい気持ちを、はるかに凌ぐ感情が湧き起こる時があるかもしれない。しかし、内定を蹴ることは出来ても、不採用を取り消すのは無理なのだ。ここはどーんと、おっさん達を笑わせようではないか。


Seventh しぼめば,ふくらむ

 活動中というのはとにかく暑い。2,3月に決まるならともかく,夏場にずれこんでくると暑い。ちなみに私はしょっちゅう遅刻しそうになり,必ずといっていいほど走っていた。そんな人はもうずーっと暑い。

 暑さが神経を痛めつけるそんな頃,いけそうかな~という最終面接でコケたりする。落ち込む。しぼむ。それはもうしぼむ。しぼまない人はいないだろう。もしいたら,それは病気なので総合病院の門をたたいたほうがいい。手間が省けるかもしれない。

 で,しぼんだらどうするか。自分が一番落ち着く環境を探そう。部屋でもいい,喫茶店でもいい,とにかく自分の場所に行こう。そこでボーっとしよう。それができないときは,別の場所を探そう。探してもないときは,海へ行こう。なぜって,海から生まれたのだから。

 別に頑張ろうとしなくていい。そんなことしなくたって,何かが変わる。何かを探すには,考えてはいけない。想像力の檻から逃れよう。これは難しいことだ。ただね,想像力の檻でいちばん良くできたものがある。別にそれでもかまわない。


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