ゴールの終わり、スタートの始まり
1997.7/2
ナガセの内々定辞退。活動を通じて1番つらい日となる。説得を何度も試みられる。日経BPから内々定を頂いていることは伏せておいた。ナガセに対しての評価はかなり高かった。だから質ではなく方向の差による辞退だ、という点を強調した。詳細については多くを書かない。ただノウハウとして書きたいことが1つだけある。それは「誠意は通じる(こともある)」ということだ。面接の過程でウソをついていた場合はキツイかもしれない。やはり「なるほど」と相手に納得してもらう必要があるからだ。「ナガセが第一志望です!」と言っておきながら銀行にいったりしたら「なぜ銀行?」と突っ込まれるのは目に見えている。私は「パソコンを使う側のサポートよりもパソコンを送り出す側のお手伝いをしたい」という旨をお伝えした。こう書くとすんなりいったようだが決してそんなことはない。泣きそうにもなった。申し訳なくて、である。嫌味のひとつも言ってくれたほうがかえってすっきりするのだが。やはり人を縛るのは義理人情だ。誓約書でも脅しでもない。ナガセはデジタル革命を経営戦略に掲げている会社だ。もし自分の仕事で取り上げる機会があれば恩返しをしたいと思っている。日経BPの内々定だって、ナガセ人事部長の「言いたいことを簡潔にまとめられる学生が欲しい」というアドバイスがなければ危なかったような気もするからだ。あとは小学館が残っているが、落ちているはず。無難に面接をこなしただけで通るはずがない。真剣にそこに行きたい人が通るものだろうし、そうあるべきなんだよね。
小学館玉砕。所詮無難は無難でしかないということだろう。これをもってすべての活動日程が終了。お世話になった方々へのお礼状書きが始まる。今日は図書館に行って本を借りてきた。英語に関する本だ。内定はゴールではなくスタートだ。すでにレースは始まっている。NTTではエリートコースとデリートコースなるものが存在し、それによって雲泥の差がつくようだ。警察で言うところのキャリアとノンキャリの違いと同じである。採用の時点で決まっているのかもしれないし研修で決まるのかもしれない。ただ、できることはやっておくつもりでいる。日経BPはスタッフライター制をとっている。自ら企画・執筆・編集をこなさなくてはならない。人事の方の話しによると研修らしい研修は存在しないらしい。いきなり現場に放り出されてスキルアップを要求されるのだ。うーん、恐ろしい。しかもそれが世に出てしまうのだから。私は手に職をつけたいと思っている。記者として、編集者として。人材の流動化が今後ますます加速するであろう。業界にさえ入ってしまえばあとは何とでもなるのだ。