米国独立記念日。記録的な猛暑。そして練習。暑さにやられて音までヘロヘロ。気候とは裏腹に寒い1日だった。最近になってやっと金管セクション練習(以下金セク)や基礎練を真剣に取り組むようになった。個人的な話しである。こう書くとじゃあ今まで適当にやってたのか、という疑問が湧くと思う。うーん、今までの真剣を「目がマジになる」レベルとすると、最近のは「気絶しそうになる」レベルといったところ。実際身体の調子が悪いときはお迎えが見えるときもある。しかも合奏のときはすでに疲れ切っているのだ。合奏のための基礎練だとどうしても余力を残した吹き方をしてしまうのでなんとかなるのだが、その前の時点で肉体的にも精神的にも限界に近い。じゃあ合奏にならんではないか、という懸念があるがそれはとりあえず置いておく。限界のところで練習していれば限界の方から勝手に遠ざかってくれるからだ。今日の限界が明日の実力につながるのではないだろうか、という結論に達するのにここまで時間がかかってしまった。所詮、若輩である。このサイヤ人ばりの練習はキツイ。とくに今日みたいに暑い日にはキツ過ぎる。でも、やるしかないんだよ・・・
外部練習場にて先生レッスン。場所は南大沢文化会館。早目に家を出て現地で飯を食い、余った時間を図書館での読書にあてる。ちなみに飯は中華。「細切り野菜と牛肉の炒め物」という名前に惹かれ注文した。「おー、美味そうではないか! 竹の子か・・・」と箸をつけ口に入れると「!!!」 竹の子ではなくセロリだった。私はセロリが苦手である。SMAPのカヴァーだけで十分だ。
レッスンはフルコース。「青銅の騎士」に始まり「天国と地獄」、「海の歌」、課題曲4曲というメニュー。「海の歌」と課題曲3・4以外は乗っている。「青銅の騎士」はホントに名曲だ。いや、日本において有名ではないから佳曲というべきか。北海道在住の人がもしいらっしゃいましたら、是非我が部の演奏会へお越しください。このページは非公認なので大々的に宣伝はできませんがここに行けば分かります。コンクールでも演奏する予定なので関東近郊に在住の方はそのときにでも。ただキツイ曲ですよ。音色、リズム、ハーモニー、どれをとってもそうとうハードルは高いんだもの。トロンボーンはオーケストラっぽい音色が必要になってくるんです。太ーい音。ひと夏かけて悶絶ロングトーンを極めるしかないな。
先生レッスン。こう書くと「多いなー、金あるなー」と思う関係者の方がいらっしゃるかもしれませんが、それは誤解である。このページを更新するのにレッスンネタをよく使うからであって、回数的にはたいした数ではない。「スパルタクス」と「カヴァレリア・ルスティカーナ」、そして「青銅の騎士」。またも目の前に現れるお花畑。夏バテなのか、さめざめと降る雨のせいなのか。身体は疲れているが音楽は待ってくれない。気合だけでは楽器は吹けない。精神だけでは戦争勝てない。寝ても疲れる。二度寝がいけないのだろうか。もう演奏旅行まで1週間。大詰めである。部員の疲労もたまりがち。体調不良の嵐がこなければいいのだが・・・
朝起きると体が重い。疲労もピークに達しつつある。日曜日なので練習は13:00から。いいとも増刊号に未練を残しつつ家を出る。昼飯はロッテリア。すでに店でのんびりする時間はない。電車の中で食べる。この部活にいてもっとも寂しい気持ちになる瞬間だ。
なぜかピンと張り詰めたまま今日の練習は終わった。良い合奏だった、といってもいいだろう。前にも書いたが、音楽において全てを出し切ると消耗が甚だしい。よって練習時間の後に楽器を吹く気力はほとんど残っていなかった。後輩達の指導にあたる。演奏旅行まで5日、練習日に至っては2日間しかない。あと2日で何をすべきか。体調を崩さないことがまず第一。あとは精神修養、かな。
演奏旅行ゲネプロ。プログラム全ての通しをした。これで本番の状態を予測することができる。結論から言うとなんとかなりそう。身体の調子さえ良ければガンガンいけそうだ。とりあえずホッとする。演奏そのものに不安が無いわけではないが、状態としてはそんなに悪くない。良い演奏ができるような気がする。音楽をする土台、基礎力があればあとは気持ちの問題だ。基礎力があるのか、と言われると言葉に詰まるが。あるにはあると思うよ。一応(?)全国大会の常連校だもの。「今年はヤバイ」っていつも騒いでるんだけど、良く考えたら毎年言ってるんだよね。なんだかんだと騒ぎながら練習してどうにか技術を上げていく。これって普遍的なのかしら。今日で練習は終了。2日後に本番。楽器運搬の関係で仕方が無いんだよね。このオフを利用して体調を整えるとします。北海道のみなさん、このページ見てますかー? たぶん、いないだろうな・・・
練習は無し。ただ演奏旅行後の旅行の打ち合わせの待ち合わせ(くどいね)で練習場に行く。楽器を満載したトラックが北海道を目指して出発していった。自主練習をしているトランペット・クラリネット等の手持ち楽器の人達。ちなみに私は手持ちではない。マウスピースだけでの調整を本番まで続けるつもりである。何故か? 自信があるのか? あるわけない。最大の理由は「楽器ケースがボロい」という一言に尽きる。あれを持って羽田まで行く勇気はない。すでに片側の金具はバカになり、真ん中の留め金はどっかにいってしまった。とても長旅に耐えられるしろものではないので、ひもでグルグル巻きにしてある。青と黄のひもにグルグル巻きにされたケース。しかも「CONN」のプレートも無くなり「スエヒロ」の弁当シールがはってある。「どこの楽器使ってるの?」「スエヒロ」「・・・」
我が部はほぼ毎年、演奏旅行と称した公演に赴くのだが、たまに海外にも行ったりする。バブル華やかりし頃の話だ。当然、楽器の輸送は飛行機。どこぞのオーケストラのようにご丁寧に運んでくれる保証はない。事実ホルンがボコボコになっていたそうだ。ちなみに数年前、バスで移動中ホルンがバスから落っこちて爆発炎上(寸前)の憂き目に遭った。後続車から見た眺めは壮観だったらしい。豪快に高速道路を転がるホルン。ベルカットではなくかたつむりケースだったのでボンボコ転がったのだろう。まあケースはケースの使命を無事に果たし、楽器自体は小破で済んだ。そして伝説へ・・・