Cyrix | ![]() |
PC486SRというやつはCPUが486SX33MHでして、これがもう遅いのなんのって。あ、でもDOSでは十分ですよ。WINDOWS95が遅いんですね。そんなころに「ペンティアム90MHに匹敵!」とかいうキャッチフレーズで私の目に飛び込んできたのが“CX5x86”というCPUの雑誌記事でした。はっきりいってもうこのマシンに無駄な投資はしたくないので極限まで安くあげるために秋葉原を駆けずり回ると、CX5x86が5000円と降圧下駄が5000円しめて10000円、という金額で目的を達成することができました。
家に帰ってきてからおもむろに筐体を開け、下駄を差し込みます。「グイッ...は、入らん!!」「レバーが降りん!!」チクショー、ということでヤスリで下駄の周りを削る。「よし何とか収まった。次はCPUをさそう。」はやる気持ちを押さえながらケースを元どおりにし電源On。画面は真っ暗。「なに、挿す向き間違えたか!?」何のことはない。挿し込みが甘かったみたい。とりあえず起動メニューが立ち上がるところまではなんとかなった。しかしこの後、Cx5x86本来のパフォーマンスを引きだそうとしてライトバックキャッシュ、分岐予測、などの機能をレジスタ設定ソフト(フリーウェアのARA5x86.EXE)にて目覚めさせたところ...。
見事にハングアップの嵐!DOS環境ではまだいいがWINDOWS95ではお話にならない。当時のウィンドウアクセラレータがメルコのWAP-EP2というなかなか問題の多いものであったというのもその一因である。これはドライバーがタコでまったく・・・(以下省略)そこで中古のT64EL(カノープス製品)をたまたま某祖父地図で発見し購入。少し落ち着く。ライトバックキャッシュ(以下WB)は安定するようになったのだが、その他の機能を発揮させるとどうも不安定。うおー、なんとかしてくれ!
-述懐-
不安定の原因は「BTB」というオプションにあることが後になって判明。完成度がどうのという以前にバグ持ちの機能らしい。このオプションが完全なものであったならCx5x86のパフォーマンスはAMDをぶっちぎっていたに違いない。うーん、残念。
結局キャッシュ制御はVEM486というフリーウェアのメモリドライバを使うことにした。噂によると最近のアイ・オーやメルコのメモリドライバは制御機能を隠し持っているらしい。Cx5x86はBTBさえオンにしなければそこそこ安定するので満足してます。
じつはCX5x86の4倍速版を手に入れようとしたけどすでに無理だった。それだけが心残り。これ以上の追加投資はまさにムダ!?でしょうが・・・
ついに手に入れることができたCx5x86-120GP/x4。4倍速動作する120GPです。結論から言うと無事に安定動作しています。4倍速にする方法はAMDと同じでR17(CLKMUL)ピンをVssにつなげるだけ(とはいっても意味が分からない人はやめましょう。CPUはすぐに他界しちゃいます)です。P17とリード線でショートさせる力技も可能ですが、今回は破損を恐れて下駄を買っちゃいました。Am5x86の4倍速設定でジャンパーを挿します。レジスタの設定は必要ないみたいです。ドライバなしで133MHz動作してますから。放熱対策は486用の冷却ファンを付けているだけです。なにせスペースがぎりぎりだったSRと違い、RSにはかなりの余裕があります。ファンの電源もSRでは主電源のコネクタから取っていたのに対し、CPUソケット側のジャンパから取ることができます。これからの予定は今のところ未定です。何分苦労して手に入れたものなのでクロックアップに踏み切れずにいます。