無限の可能性 | ![]() |
クロックアップの基礎知識
必ず用意するもの
- オシレータ(水晶発振器)
- 半田ごて
- 情報(ネット上の資料、NIFTYの過去ログ等)
あった方がいいもの
- 半田吸い取り機
- もとから付いているのと同クロックのオシレータ
- もしもの時のサブマシン(スリルは減る)
- 手伝ってくれる人
98互換機(486HG初期ロットを除く。586機は不明)でのクロックアップをジャンパーの変更のみで行なうのは不可能です。必ずマシンにこてを入れることになります。失敗した場合は修理不能です。修理に出したとしても「マザーボードの交換」という扱いになり信じられなくらいの請求書が来ます。
クロックアップは数MHzのアップがせいぜいです。十分な冷却をしたとしてもベースクロック40MHzあたりが動作限界(水冷すれば可)で、安定動作は難しいようです。オシレータの発振周波数は分周されますので(G*系を除く)70MHzから80MHzのもの(サイズは正方形)を使うことになります。メモリボードによる増設およびローカルバスにボード装着済みのPCは耐性が弱く、「メモリーボードをはずしたら動いた」「Cバスのアクセラレータを使えば安定した」という情報が多数報告(NIFTYのフォーラムにおいて)されています。つまりWindows95を走らせているマシンでのクロックアップは控えめにした方が無難ということです。
SEを使っている人は注意が必要です。ベースクロックに適したジャンパー設定(メモリウェイト等)になっているため、マザー上のジャンパーを変更しないとまず動作しません。このジャンパーに関する情報はNIFTYの過去ログや東京BBSにあります。興味のある方は調べてみて下さい。しかしなぜか「40MHz安定動作」という方はSE使いだったりします。この辺は個体差があるので何とも言えないのですが。
クロックアップへの道~黎明編~
とうとうここに手を出すまでになったか・・・4倍速Cx5x86を探し求めるも見つからず(※現在は装着済み)、苛立ちは頂点に達しようとしていた。神保町に行く用事があったので秋葉にまで足をのばす。75Mzのオシレータとソケットを買う。「大きいのでいいの?」店の人が聞いてくる。「いいです」、これが良くなかった。家に帰ってSRをバラバラにしてもとからついてるオシレータ(※ローカルバスの下、IC型のもの)を探す。あった。最初はハンダ吸い取り線を使って地道に作業を進めていた。なかなか取れない。イライライライライラ、あーっ!っもううっとおしいわ!! ペンチで引き千切る。(※無理はやめましょう)バキ。外れた。もう後戻りはできない。友人宅に「遺書」をメールしてある。思い残すことはないのだ。
見事にオシレータのサイズが違う。私が買ったのは長方形、サイズが合うのは正方形。がーん、消費税込みで940円もしたのに。消費税のこと忘れてて無一文になり手数料がかからないで金がおろせる銀行(※さくら銀行)探して上野まで歩いたってのに。ふつふつと込み上げる怒り。が、全部自分が悪い。怒りのあまり取り付けるためのソケットを破壊。なんで予備を買っておかなかったんだー! 無理矢理つける。ホントに無理矢理。しかもマザーボードの裏からつけてしまった。電源を入れる。真っ暗。ん、そういえば向きのこと考えてなかった・・・裏につけたら左右逆やんけ! (※CPUなら即死)頭が真っ白になる。
復旧作業開始。ぼろぼろになった元SRオシレータをとりあえずのっけてみる。当然真っ暗。上から少し押してみる。おっ、メモリカウントだ。適当にハンダ付けする。奇跡的に復活。そして分解したまま取りあえず結線してこれを書いているというわけ。更新が止まったらお亡くなりになったと思って下さい。明日また挑戦しようっと。
クロックアップへの道~転回編~
今こうしてこの文章を書いている私。結論から言うとクロックアップは成功した! が、リスクの割に効果は微少である。なんとなく速くなったような気がするのは確かなのだが(※しかし元に戻すと遅く感じる)。一歩間違えばすべてを失いかねないのだから割に合わない。バックアップもとってなかったしスペアのマシンも無い。発作的にやったらたまたま成功した、というところだ。こうなるとますます4倍速のCPUが欲しくなってくる。ベースクロックが37.5Mzになったのでそっちの方が効率が良い。40MHzも考えたが、何の冷却もせずに安定させるのは難しそうだったので断念した。結果的にこうして数時間動かしているがダウンすることはない。ケースのふたをつけていないことと比較的涼しい時に決行したので、現時点ではなんとも言えないが。これでホントに更新は停止するつもり。もし次に更新されているときは天寿を全うしたときだろう。そのとき作業しているのは当然、別のマシンね。
クロックアップへの道~落日編~
こんなタイトルだけど、SRは今日も元気です。ファンもつけずに安定しています。でもファンつけたいね。電源のファンから分岐してくればいいのは分かってるんだけど、どうもめんどくさい。設置場所も机の下にしてしまい、ディスプレイだけしか視界に無い状態だし。ただディスプレイにちらつきが目立つようになった。オシレータの真上がT64ELだからなのか(高さを考えないと装着不能になる恐れあり)、地磁気の影響なのかは分からない。これ以上何かすることあるかな~。低予算でできることってなかなか見つからない。秋葉と新宿、池袋を徘徊するのみですな・・・
クロックアップへの道~暗闇編~
クロックアップとは全然関係無い所で瀕死に陥ってしまったSR。ODPソケットの破壊という文字どおり「脳死」状態でただの486SXマシンになって無残にその姿をさらしています。その経緯は別で述べるとして、クロックアップの進展をやけになって実行しちゃいました。それは「ソケット化」です。ただ単にットをマザーの上に付けてしまうとローカルバスが使用不能になってしまうので、リード線で延々と引き回します。これはマザーの裏側から作業するのがよいでしょう。ちなみに半田のカスがマシンを他界させてしまうこともあるので用心してください。最悪ケースの外にソケットを出してしまって可変クロックなんてこともできます。「今日は暑いから70MHz!」とか「冷えるねえ、よし80MHz!」などと楽しめたりもします。どこが「暗闇編」なんだと言われそうですが、CPUは486SX固定なので・・・