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クロックアップしないと無意味

 低価格PCへの備えと互換CPUキラーとして急遽出荷されたPentiumIIプロセサ・コアのプロセサ。2次キャッシュがないため,ある特定のベンチマークには芳しくない結果を出す。しかし,ベースクロックを100MHz以上に設定することによりPentiumIIに匹敵する体感速度を得られる。内部周波数が266版で4倍,300版で4.5倍と固定なのが特徴。今では128Kバイトの2次キャッシュを搭載したCeleron300AとCeleron333が現行製品となっている。

 問題はマザーボードによって強制的にベースクロックを変えられてしまう場合である。100MHz以上の設定が出来ないのだ。検索サイトで情報を仕入れるなりして,細工なしで100MHz設定が出来るマザーボードを買うのが賢明である。

 ところがそうしたマザーボードは概して価格が高い。Celeronの強みであるコストパフォーマンスを損ねては元も子もない。そこでCeleronにちょいと手を入れる。B21ピンのマスキングである。

 ここでいうマスキングとは絶縁のことである。B21ピンをマスキングしてスロットとの接点を絶つ。マザーボードのBIOSを「PentiumIIだよ~ん」と,だまくらかすのだ。まあもともと同じモノなのだから,真実をうち明けるといったところだろうか。メルヘンである。

 さて,無事に作業を終えOSが起動したとする。ここで起動中にフリーズしたり,起動後に挙動不審な困ったちゃん状況が目の前に現れたら,もうひとつやるべきことがある。コア電圧の昇圧である。これもまたマスキングの登場,初期状態の2.0Vから2.1Vもしくは2.2Vでの動作を強要する。マスキングの手間が省ける2.2Vへの昇圧がいいだろう。

 昇圧に限ってはしなくていい場合が多い。俗に言う「あたり」のCeleronである。なにがあたりなのかはロットナンバーを見れば分かる。何もわからん人は「これ,えすえるつーきゅーじーですか?」と聞いて買えばいいだろう。ちなみに現行製品のCeleron300Aと333はほとんど大丈夫のようなので,そちらを買えばいい。ただ,2万3000円くらいするのでうまみは少なくなる。個人的には1万弱で手に入れるのをオススメする。

補足情報
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