本格的導入は意味がない
Windows98以降,本格的にUSB機器がサポートされるようになった。Windows95においてもプリインストール機や追加パッチでUSBをとりあえず使うことはできたが,周辺機器そのものがまだなかったこともあってユーザ数はそれほど多くないだろう。Windows98の出荷後半年が経った今では,その気になればほとんどの周辺機器をUSBで揃えることもできる。
ただ,わざわざUSBに買い換えるメリットはほとんどない。私もいろいろ手を出してはみたが,不満だらけである。まず,
1.DOS環境では使えない
これは面倒だ。そんなの当たり前だといえばそれまでだが,Safeモードで使えないのは何とかならないものか。おかげでキーボードでWindowsを操作できるようになってしまった。キーボードはPS/2なので大丈夫なのだ。じゃあキーボードまでUSBならどうするんだということになる。それはよくしたもので,最近のUSBをサポートしたBIOSでは,USBでPS/2のエミュレートをする機能を有効にするか無効にするかを選べるようになっている。まあ,実際にやったことがないのでどんな動きになるかは分からない。NECのNXシリーズは,ハードでエミュレイトをけているので,限りなくPS/2と同じ動作をする(なんとBeOSでも問題なく動作した)。
2.USBハブにACアダプタが必要なのは腹が立つ
パソコンを初めて買った人がまず驚くのが,コンセントの多さだろう。本体やらディスプレイやらスピーカやらプリンタ,ちょっと前ならモデム等々,電源タップなしには不便極まりない。USBは電源不要なのが魅力のひとつだと思う。ところがUSBハブにプリンタをつなげるとマウスを認識しなくなる。そんなもん普通のパラレル・ポートでいいじゃないかということになる。やっぱりUSBハブにACアダプタつけないといかんのね,と電源タップを見ても空きがない。あるにはあるが,挿せない。スピーカーのアダプタがまあデカいこと。短い延長コードみたいなアタッチメントが必要だ。(余談だが,ソニーのVAIOノートにはこのアタッチメントが標準で付属する。ソフトケースも付いてくる。他のメーカと細かいところで大差がついている。)